【新卒】就職失敗…ブラック企業に入社してしまったあなたに
 

受信BOXに届く、あのテンプレ丸出しの「お祈り」メール。

この会社の面接はすごく自信があったのに…。
ああ…祈られすぎて神になりそう…。
新卒で就職したい!できればホワイト企業に…。

これは今も昔も変わらない、就活生たちの悲痛な叫び。でも現実は非情!
「もういっそブラック企業でもいいや…」と諦めている就活生のあなた、そして、諦めてしまった結果、今まさにブラック企業で働いている新入社員のあなたへ。
ぼくが経験したほんとにあったブラック企業の実態と、ブラック企業に入社してしまって辛い毎日を送っているぼくの後輩たちに向けて、アドバイスと解決案をお話します。

【また不採用…】お祈りメール、サイレントお祈り、エレオク…もういい加減にしろ!

ポストに届く白い封筒、よく見るとあの企業のロゴがある…。
ドキドキしながら封を開け、中の紙を見てみたら「誠に残念ですが、今回は採用を見送らせていただきます」の文字。
「貴殿の益々のご活躍をお祈り申し上げます」って祈らなくていいから内定くれよ…!と落胆すること早4ヶ月。
もう履歴書の写真のストックもないし、ボールペンの握り過ぎで指のタコは痛いし…。
でも、「どこでもいいから仕事くれぇ〜!」と自暴自棄になってしまってはもったいない!
なぜなら新卒で就職した会社というのは、人生に一度きり、更に今後の社会人人生を左右しかねないとっても重要な要素だからです。

【恐怖の実話】 社長「うち、新卒研修とかないから。あっ、これ営業資料ね。じゃよろしく」 

3月になっても内定が取れず、喘いでいたぼくを新卒で拾ってくれた会社は、某市の雑居ビルの一室がオフィスでした。
社員数は社長含めて3人だけ。初出勤の日、「おはようございます!!!」と元気一杯飛び込んだぼくを迎えてくれた社長は、なぜだか出勤直後だというのにパジャマ姿でした。
「えっ、君、何しに来たの?」社長、今日は4月1日です。エイプリルフールネタにしてもまだ早いですよ。
固まるぼくに向かって、「あ〜、どうしようかな〜、そうだコレ君の鞄ね」と、社長は何やら大きな黒い鞄を渡して来ました。
えっ、もしかして入社祝いですか?とほんの少し期待したぼくは、その鞄を見て全てを悟りました。

「(この鞄、ボロボロじゃん…もしかして辞めた人の鞄…?)」

絶句して立ち尽くすぼくに向かって、たった一人の営業部長さんが言いました。
「それ、先週辞めた●●さんの鞄ね。中身、全部そのままだから。じゃ、よろしく」
「えっ、どういうことですか…」慌てるぼくに舌打ちして、社長が面倒くさそうに言いました。

「うち、研修とかないの!それ一応営業資料だから。読んだらさっさと行ってね、飛び込み」

まさかの研修一切なし!スキルも常識も身につかず、覚えるのは危機感と不安だけ。

「研修ってのはね、贅沢なの!」と社長は言いました。
当時のぼくは「まあ、確かに3人だけの会社だから、研修とかで時間を使っている暇はないだろうな…」と無理矢理自分を納得させていましたが、冷静に考えてみたら、なんか変。
初めての日曜日に学生時代の友達と会ってみたら「研修が大変でさ〜、昨日も本社にカン詰めだよ…」とのこと。

どう考えてもぼくの会社はおかしい。
でも、ずっと他の会社に「要らない」と言われ続けて来たぼくを拾ってくれた会社だから…。
恩返しがしたい!と思って、その一心で頑張ることを誓いました。

でも、毎日毎日、見よう見まねの営業活動以外には雑用と買い出し、掃除ばかり。
ほんとにこのままで、社会人としてのスキルが身につくのかな…と危機感を覚え始めたのは入社から1ヶ月ほど経った頃でした。

中途入社の人が立て続けにいなくなる。6月某日、ぼくは逃げるように会社を辞めた。

ぼくが任されていた事業は、コミュニティサイトの運営と、それに掲載してくれる地元企業の新規開拓でした。
ぼくは、やったこともないWEB管理を自腹購入した本を見ながらどうにか覚えようと必死。

日に日にアクセス数が減るサイトを改善しようとデスクワーク中心になっていた頃、新しい社員が中途入社してきました。
その人を平川さん(仮名)とします。
ぼくと平川さんは、年齢が割と近かったこともあり初日で打ち解け、「平川さんがいればこの先も頑張れる!」と未来に光明が見えた気がしました。
しかし次の日、いつまでたっても平川さんが出社してきません。
「あの…平川さん遅いですね…」3日ぶりに出社してきた社長(パジャマ姿)にそう言うと、社長は一言、「ああ、平川くんなら辞めたよ」とぼくに告げました。頭が真っ白になりました。
その日、どんな業務をしたか覚えてないまま帰宅してケータイを見てみると、平川さんからのメールが一通、届いていました。

「ぼくはダメだったけど、きみならできるよ。がんばってね。  平川」

いっそ平川さんの後を追ってしまおうか、とケータイを握りしめながら考えました。
でも、せっかくゲットした正社員の仕事。
ここで辞めてしまうわけにはいかない、平川さんも応援してくれてるし。
そう思って、ぼくは次の日も元気を振り絞って出社しました。

6月に入ってから、女性の新入社員が中途で入って来ました。
長山さん(仮名)は小柄で笑顔が可愛く、とても優しい人で、ぼくは平川さんショックを忘れるくらい喜びました。
しかしそれからわずか一週間後、朝からぼくのケータイに長山さんから涙ながらの着信がありました。
「ごめんね…ごめんね…」
彼女はそれしか話しませんでしたが、何に対する「ごめんね」なのか、ぼくは全部悟っていました。

彼女はその日、出社しませんでした。

その数日後、ぼくは社長から衝撃的な愚痴を聞かされたのです。
「この前辞めたさぁ〜、長山さんだっけ。彼女、体調が悪いとか言って病院に行くとか言ったんだよ。
入社一年も経ってないのに、ありえないよね〜」

その言葉が決定打になって、ぼくは次の日、実家の両親に全てを報告すると、
Googleで退職願の書き方を検索して、それを社長に提出しました。

何のスキルも身につかず、無駄に捨てた新卒カードの価値とは

そうして、新入社員としてのぼくの社会人生活はわずか2ヶ月で終了しました。

どこでもいいから内定をくれ〜!と自暴自棄になって入社したブラック企業。
思い起こせば、「ここ、なんかマズいんじゃないか?」という兆候は面接時からありました。
例えば、社長と部長のお昼ご飯のほ●弁の空き箱が来客に見える位置に放置してあったりとか、やりたいことや学生時代に頑張った事などのお決まりの質問ではなく、やけに根性や体力に関する質問ばかりされたこととか。
それでも当時のぼくは、周りのみんなが次々に内定を攫っていくのに焦り、早く自分も内定をGETしないと、無職のまま既卒になってしまう!と必死でした。

新卒カードとは、どんな企業でも、未経験でありながら挑戦する機会を得られる最強の武器です。
一度その武器を使ってしまうと、今度は自分のスキルや知識、経験を活かして自力で就職活動していくしかありません。
例えばぼくが入社してしまったこの某社のように、研修もなく、労働基準法も守らず、中途の社員すら一週間で逃げ出すような会社に入ってしまうと、スキルも何もない状態で、新卒で就職活動をしていた頃よりマイナスの状態で自力で就職活動をやり直さなければならなくなってしまいます。
更に、そんな地獄から必死で逃げ出したぼくたちに対する企業の目は厳しく、「新卒で1年も経たずに逃げ出すなんて…」といった冷たい対応をされ、新卒の頃より遥かに条件の悪い就活になるのは確実です。

新卒で仕事を辞め、実家で抜け殻生活を送っていたぼくが、再起へ向けてやったこと

6月に会社を逃げ出してから、ずっと実家で抜け殻のような生活をしていたぼく。
当時のぼくは、もう就職活動をする気力もなく、というか、あんなに辛くてきつかった就活をまたやらなきゃいけないのか…と思うと何もしたくなくて、でもどうにかしないとこのまま歳ばかり食ってしまって、人生やり直せなくなってしまう…。と、雁字搦め状態でした。
思い悩んでいても埒が明かないので、以下についてじっくり考えることにした。

(1)「就活の時点で何がいけなかったのか?」

まず、面接時の違和感をそのままに、どこでも良いと就職してしまった点。
入らなければ分からないことももちろんあります。
しかし、面接時でも気付けた事は沢山あったはずでした。

・お弁当のゴミが見える場所に放置
→衛生的な職場環境ではない、しっかりとしたお昼休憩をとれていない、
 等が考えられます。

・根性や体力に関する質問ばかりされた
→上司が体育会系の職場だと上下関係に厳しく、人によってはそれがストレスの下人になることも。
 残業=仕事熱心と考えられる職場の風潮かもしれない。

など、少し考えれば気付けたはずでした。
更に、周りの友人と比べて、自分の事・応募する企業の事をしっかり見れていなかった点です。


(2)「自分にあった企業とは?」

企業の事を知りたいなら、まず
・資料請求
→何件かをまとめて簡単に取り寄せることが出来る。
 また、電話がかかってくることもあるので応対の仕方などから、
 その企業の雰囲気などを少しだが知ることが出来る。

・企業セミナーや合同セミナーへの参加
→質問出来たり、多くの企業と比べることが出来る。
 また、資料請求よりもより確実な企業の印象や雰囲気を知ることが出来る。

・アルバイト
→実際に企業で働いてみて、自分に本当にあっているか見極めることが出来る。
 企業によっては、アルバイトから社員登用してkれるケースもある。

などがあげられます。 上記で時間をかけて調べておくべきです。
あなたが学生であるなら、インターンシップなどとても重要です。
また、上で感じたことを周りの人に相談してみると更に良いでしょう。
自分の譲れない条件と働きたい社風・雰囲気を見て、考えて、比較しましょう。


(3)「ブラック企業の見分け方」

(1)で書いたようにゴミが置いてある、体育会系の職場である、の他に

・面接でその場で採用される
→人が足りておらず、すぐに決めたいから。

・家は近くか、終電が無くなったら…という話をされる
→残業が多い

・ずっと求人サイトに掲載されている
→人が常に足りていない、離職率が高い

などが考えられます。

(1)~(3)を考え、整理したおかげで、少しずつやらなければいけないことも見えてきました。
そこでまず、企業を見比べる為にも資料請求と就職情報サービスにもいくつか登録をしました。
新卒での就職活動の時はとにかく片っ端から受けていましたが、
こうして整理してみると結構絞られるものです。

そして僕が大手の就職情報サービスと共に利用したのが、「お祝い紹介.com」というお仕事紹介サイトです。
この情報サイトは、自分で求人雑誌などを見て仕事を探さなくても、履歴書を送るだけで、専門のスタッフが代わりに希望の仕事を探してくれるシステムのことです。

面談に行く必要はありますが、自分で探す手間なく、希望にあった仕事を複数紹介してくれるので、就職活動がすごく楽になりました。
しかも、面接指導もしてくれて、ぼくのいいところをスタッフの方が企業側に売り込んでくれるので、自分で頑張っていた面接って一体何だったんだ…と思うほど、スムーズにぼくの知識や学生時代の経験がアピールできました。

そしてぼくは色んな企業に面接に行き、「お祝い紹介.com」で紹介してもらった、全国的に名前の知られた某企業に正社員として採用されることが出来ました。
一人だけだったら、絶対にこんな企業には縁が無かったと思います。

登録は無料で、仕事を紹介してもらうのも無料でした。イマイチな仕事の紹介は断ってもOKだし、本当に行きたい会社にはスタッフさんのフォローもあったので、すごく頼もしかったです。

更に嬉しかったのは、新しい会社で仕事を始めて数ヶ月後、お世話になったその紹介サイトの会社から、「入社祝金」として10万円を頂けたことです。3万円を新しい靴を購入するのに使い、残りのお金で、今まで迷惑と心配をかけた両親に旅行をプレゼントしました。

ぼくみたいに新卒で失敗して、毎日辛い生活をしている人がいれば、僕の体験が少しでもお役に立てれば幸いです。
「転職して良かった!」そう思える充実した毎日を送りましょう!

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